青森朝風呂渡り

「風邪引かずの湯」と言われ、泊まれる田園地帯の公衆温泉浴場

大坊温泉

大坊温泉

平川市 5:30~22:00

大坊温泉 のれん

大坊温泉は平川市(旧平賀町)にある公衆温泉・宿泊施設です。大坊温泉のある旧平賀町は昭和40年頃から県内でも特に温泉開発が進んだ地域で、大坊温泉はその先駆けとして昭和42年に温泉が開発、公民館を移築して温泉付き公民館として地域の公衆浴場となりました。また昭和44年には国民保養センターとなり、広い地域から愛される温泉として長く続いています。

日帰り入浴の入口はこちらです。現在の建物は平成10年に新築したものです。宿泊も可能で、隣には宿泊棟があります。

大坊温泉が出来る前は、この周辺の人は温泉といえば大鰐まで行っていましたが、ここが出来てからは温泉が身近なものとなり、大坊の人々を中心に弘前や近隣地域からもファンや常連さんが足繁く通うようになりました。
温泉が出来た始まりは、津軽で昭和40年頃から起こった「黒鉱ブーム」で、鉱脈の開発を目的に各地で掘削を進めた結果、温泉が湧いたといわれています。

大坊温泉 日帰り入浴の入口

温泉のある建物とは別に、駐車場入ってすぐの建物にはキャッチコピーである“ゆっこ ゆっこ 大坊の湯っこ”が描かれています。このフレーズは大坊温泉のCMに登場するもので、地元民にはお馴染みのフレーズです。現在は新型コロナウイルス流行に伴い一時的にCMを控えているそうですが、早くまたテレビでこのフレーズを聞きたいですね。

大坊温泉 キャッチコピーが描かれている建物

玄関にある券売機で入浴券を購入。通常は大人一人400円、開店の5:30~8:00は朝風呂料金で350円になります。他にもお得な12枚つづりの入浴券が、毎月1日にはプラスもう1枚になるサービスデーも実施中。

大坊温泉 券売機

加えて、毎月26日には入浴すると無料入浴券がもらえる「風呂の日」サービスもあります。地域に愛される大坊温泉、様々な催しが行われています。

大坊温泉 風呂の日のサービス

入浴券を買ったら受付に渡します。受付ではシャンプーやボディーソープ類、タオルセットなども販売しています。お客さんは常連さんも多く、入浴券を渡すときに一言二言会話してから皆さん奥の浴室へ進んでいきます。

大坊温泉 受付

こちらが大坊温泉の浴場です。中央の湯口から豊富な湯量を誇る温泉がザアザアとかけ流しされています。浴槽は仕切りを堺に熱めのぬるめに調整されています。泉質はよく温まる塩化物泉。湯量豊富で常にフレッシュな温泉が供給されているためしっかり身体が温まり「風邪引かずの湯」と評判です。この他にサウナと水風呂があります。

大坊温泉 浴槽

湯上りには休憩スペースで一息。右側にあるマッサージ機「フィットFOOTキュット」は癖になる痛気持ちよさで人気爆発しているという掲示がありました。使用方法も丁寧に書いてあり、ここまでおすすめだとやってみたくなります。

大坊温泉 マッサージ機がある休憩スペース
大坊温泉 マッサージ機について

大坊温泉は日帰りプラン、宿泊プランも豊富に取り揃えています。ビジネス利用や湯治プラン、またスポーツ大会や合宿で宿泊することも多いそうです。

大坊温泉 さまざまなプラン

朝風呂エピソード

朝風呂に来るのは常連さんが多く、決まったメンバーで互いに顔見知りで開店の20分ほど前から談笑しながら建物の前で待っているそうです。お客さんによると「ここの朝風呂に入らないと1日が始まらない」ということで、大坊の湯っこで身体を目覚めさせるのがルーティンになっていました。浴場の窓が大きいので、朝は日の光が差し込んで明るく爽やかな雰囲気で1日を始めることができます。

温泉ソムリエのおすすめポイント

大坊温泉の泉質「塩化物泉」は「熱の湯」と呼ばれる温泉で、熱持ちがよく保温効果に優れています。中央からとめどなくかけ流しされているお湯に身体を沈めると身体がどんどん温まり入浴後もぽかぽかで、「風邪知らずの湯」という呼び名にも納得です。あつ湯とぬる湯の2種の温度があるので、好みの温度を使い分けて温まりましょう。

基本情報

施設名 大坊温泉
所在地 平川市大坊竹内28-1
電話 0172-44-3059
営業時間 5:30~22:00
朝風呂時間 5:30~8:00
サウナ あり
HP https://www.daibou-onsen.com/
アクセス 弘前駅より車で15分 地図
駐車場 あり
近くの公衆浴場・温泉 天然温泉 花の湯
館田温泉

泉質・温度等

泉質 塩化物泉
源泉温度 60度
浴槽温度(およそ) あつ湯44度、ぬる湯42度
ph 7.4
青森の朝風呂文化を読み解く 4泊5日で朝風呂渡り歩き、温泉ソムリエ監修の3モデルコース