龍の鱗のような堆積物を超えて温泉に辿り着け!
白馬龍神温泉白馬龍神温泉
弘前市
白馬龍神温泉は弘前市の郊外、小栗山という場所にある日帰り温泉施設です。1987年の創業で、現在は弘前市の朝日会館が管理運営しています。動力くみ上げではない貴重な完全自噴の源泉であり、自然の恵みがもたらす豊富な成分量の温泉が力強く身体を温めてくれます。最大の特徴は温泉成分の堆積物からなる凸凹の床で、地元では「歩きづらい温泉」として有名です。
白馬龍神温泉の外観です。大浴場の他に家族風呂や個室も充実しており、駐車場も広々としています。
入館してまずは券売機へ。大人料金は380円、早朝料金はオープン後の6:00~8:00までの2時間で280円です。受付にはタオルやボディーソープ類も充実しており、手ぶらで来ても現地購入が可能です。
入浴券を渡して浴室へ。現在感染対策で、消毒済カゴを入口で取って入るスタイルになっています。コインロッカーも入口横に完備していますので貴重品は先に預けていきましょう。
浴場には中央にメイン浴槽が一つ。熱めの温度で、長時間入浴している猛者は中々いないというくらいの力強いお湯です。豊富な温泉成分も相まって、芯から身体を温めてくれます。この他に打たせ湯、寝湯、サウナ、水風呂と、夏季のみ営業の露天風呂があります。
この浴槽の周りが、白馬龍神名物の凸凹床になっています。これは温泉成分が堆積したことにより出来るもので、スケールと呼ばれます。どんな温泉にも何らかの成分は含まれていますが、これほど見事に成分が堆積していくのは貴重で、色々な条件に恵まれているといえます。ちなみにこの床は放っておくとどんどん溜まっていき危険なので一年に一回程度メンテナンスで削っているそうです。創業当時からの名物なので完全に平らにはしないように、注意してこの見事なスケールを守っています。大地からの恵みを感じつつ、ケガしないように慎重に踏みしめましょう。
湯上りの休憩スペースにはベンチ、テレビ、マッサージ機などが並びます。傍らには飲用水のポットもあり嬉しいです。熱くて成分濃いめのお湯で身体から水分が失われていくため、水分補給は必須です。是非、入浴後だけでなく入浴前にも給水をおすすめします。
更に傍らにはピンクの公衆電話。色々な温泉に行く自分でも中々見た記憶がありません。もちろん10円を入れると電話をかけられる現役です。
受付前には駄菓子や乾物など販売されています。更に白馬龍神温泉のオリジナルグッズが豊富です。温泉名の入ったオリジナルマグカップや、津軽弁「などさ わゆさ」(あなたはどこに行くの? わたしは温泉)が大々的にプリントされたTシャツが販売されています。こちらのTシャツは現品限りの掲示があったので販売終了するのか伺ったところ、新デザインのTシャツが近日発表予定とのことでした。楽しみにしたいと思います。
他にも、別料金で休憩に使える中広間や、日帰り湯治用の個室なども利用可能。広さが自慢の家族風呂も人気です。温泉にゆったり過ごせるプランが魅力です。
こちらは一人700円(入浴料込み)の中広間
朝風呂エピソード
朝6:00に開店してすぐ、大体30~40人くらいは毎朝来店するので、オープン直後から混みあうそうです。弘前市の中でも雪深い方なのですが、冬でも朝から来る人数は変わらないとのこと。やはり熱くて効く温泉なので、常連さんたちも長時間浸かるわけではなくそれぞれのルーティンをこなしています。朝から入るには成分、特徴共に濃いめの温泉だと思いますが、ここの温泉に魅せられたら中々他には行けなくなるという気持ちも分かります。
温泉ソムリエのおすすめポイント
成分としては「塩化物泉」と「硫酸塩泉」という二つの泉質を持っており、保温効果に加えて肌の蘇生効果が期待できます。切り傷などによい「傷の湯」と呼ばれることもあります。温泉が含む成分量も豊富で、浴槽温度も高いので強力に身体を熱くしてくれます。長時間入浴し続けるとすぐにのぼせるので、こまめに休憩する「分割浴」を心がけましょう。
基本情報
施設名 | 白馬龍神温泉 |
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所在地 | 弘前市小栗山字芹沢2-1 |
電話 | 0172-88-1250 |
営業時間 | 6:00~22:00 |
朝風呂時間 | 6:00~8:00 |
サウナ | あり |
HP | http://asahiweb.jp/hakuba.html |
アクセス | 弘前駅より車で約15分。弘南鉄道大鰐線 小栗山駅より徒歩15分。
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駐車場 | あり |
近くの公衆浴場・温泉 | せせらぎ温泉 |
泉質・温度等
泉質 | ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 |
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源泉温度 | 58度 |
浴槽温度(およそ) | 44度 |
ph | 7.0 |