健康温泉 桃太郎

名前の由来は、誰でも分かる桃太郎をつけて誰からも知られるように温泉になるように。その前の「健康温泉」は、語感がよかったことと、お風呂に入って皆で健康になってもらいたいという思いから名づけられたそうです。先代の社長が温泉を掘削して1987年に営業を開始しました。名前の通り弘前だけでなく近隣地域からもよく知られている温泉です。

駐車場に入るところにはゲートがあり、桃太郎と犬、サル、キジが歓迎してくれています。駐車場は広く、たくさん車が来ても大丈夫です。早朝ですが既に何台も車が止まっています。

朝6:00から営業開始なのでその前なら写真もOK、とのことで5:30頃に行くと、浴場には既に大勢のお客さんが入っていました。社長に「もうお客さん入っているようですね・・？」と聞くと「見ればわがるべや！毎朝のこどだね」とのこと(笑)
仕事に行く前のサラリーマンや、定年退職した人など様々ですが、朝から大勢のお客さんが訪れています。

玄関に入ると券売機で入浴券を購入。通常は大人一人350円で、6:00～9:00の早朝料金は200円と大変お得。他にポイントカードのサービスもあり、ポイント2倍のチャンスも多数。通えば通うほどお得ですね！

受付に入浴券を渡したら、ガチャポンを通り抜けて奥の浴場へ。男湯と女湯の間のブラックボードには、季節に応じたメッセージが書かれています。この日の内容は『「紅葉がきれいだね」と眺めていたら落葉してきましたね 落ち葉を踏みしめたらなんとはなしに心がふんわりして幸せ 幸せ』

浴場は中央から温泉が流れ続けるメイン浴槽、露天風呂、露天との間にある打たせ湯があります。また人工の炭酸泉もあり、いつも人気です。サイズは4人が入れるくらいですが、ぬるめの温度と炭酸で長く浸かるのが気持ちよく、常に人が入っています。この他サウナ、水風呂があり、洗い場も豊富に備え付けられています。

露天風呂は岩風呂になっています。まだ早朝の暗い中で灯りが映えていました。手前の常連さんは背筋も伸ばしながら「別に映ってもOKだや」とのことで、せっかくなので撮影させてもらいました。

打たせ湯のある浴槽も広々としており、メイン浴槽よりもぬるめの調整になっているのでゆったりしたい人はここでくつろいでいます。

小上がりの休憩スペースにはテーブルが3台とテレビが置いてあり、くつろげるようになっています。青森のタウン誌や各社新聞も揃っています。ちなみに青森県の新聞は、県内全域を対象とした「東奥日報」と、津軽地域を中心にした「陸奥新報」があります。弘前近辺の温泉では主にこの2つの新聞が置かれていることが多いですが、ここには更にローカル新聞である、黒石市の「津軽新報」も取り揃えています。弘前だけでなく、近隣地域の常連さんが多く訪れていることが伺えます。

受付の前には地元の野菜や果物、湯上りに食べるアイスや、地元のスーパーにもよく置いてある「福田のお餅」などが売られています。また名前に冠する桃太郎のきびだんごもたくさん並んでいました。

津軽の温泉名物バナナはここにも置かれています。

購買コーナー真ん中に位置するこのテーブルで食事を取ることもできます。朝メニューとして6:30～8:30までラーメン(醤油味・サラダ付き)か卵かけご飯(サラダ付き)のメニューもあります。朝風呂と朝ラーメン、素晴らしいです。

朝風呂エピソード

朝風呂に来る人は常連さんが多く、いつも開店前には店を開けているそうです。中には朝に来て、一旦帰って夕方にまた来るお客さんもいるとのこと。
津軽の温泉が早朝から始まるところが多いのはなぜか社長に聞いてみたところ、八戸の銭湯文化から始まっているのではないか、とのこと。漁師町である八戸は漁師さんのために早朝から営業を開始しており、津軽地方にて始まった温泉浴場もその影響で朝風呂がスタンダードになったのかも、というお話でした。確かにあるかもしれません。

基本情報

施設名	健康温泉 桃太郎
所在地	弘前市大字新里字下樋田66-1
電話	0172-28-3211
営業時間	6:00～22:00
朝風呂時間	6:00～9:00
サウナ	あり
HP	https://cocolon.jp/momotaro/
アクセス	国道102号線沿い。弘前駅より自動車で約10分。 地図
駐車場	あり
近くの公衆浴場・温泉	からんころん温泉 松崎温泉

泉質・温度等

泉質	単純温泉
源泉温度	48度
浴槽温度（およそ）	42～43度、人工炭酸泉37度
ph	8.2